こんにちは さめなますです
今回は張り替えDIY基本の繋合わせについて説明します
ジョイント(繋ぎあわせる事)とは
文字通り、クロスとクロスを繋ぎ合わせる事です
下地処理と同じく、仕上がりに最も影響する工程です
現在2つの方法があります
重ね切り
メリット
ジョイント部がキレイに収まる
どんなクロスへも対応できる
作業スピードが速い
デメリット
カッターの力加減が難しい
力の具合でジョイント部が、隙間があいてくる
石膏ボードまでカッターが入りやすい
突きつけ(突き合わせ)とは
メリット
下地までカッターが入ることがありません
乾燥時のジョイント部の開きのリスクがへります
デメリット
突きつけできるクロスが限られる
ジョイント部が重ね切りより荒くなる
機械での糊付けが必要になる
なぜ下地にカッターが入らない事が重要なのか
クロスを剥がしたイメージとしてはこの用になっています
例1はクロスを剥がした下紙が100%ボードに接着している状態です
例2はところどころボードから下紙が剥離している状態です
この浮きの場所にカッターが入るとこのようになります
この〇の部分は、下地のボードから浮いている状態です
なので、ボードと下紙はくっ付いていないのです
この部分にカッターを入れてジョイントをして、刃先が浮いている下紙を切ってしまった場合、乾くとそこがパックリ開いてしまいます
貼った時は、クロス糊の水分で下紙もくっ付いてる様に見えますが、
厳密には、クロス側へ下紙がくっ付いている
クロスは乾燥の段階で収縮するので、張り替えたクロスに下紙がついていて、ボードにはくっ付いていないので、カッターが入った部分が開くのです
図で説明
この様に、張り替えでの重ね切りは、ジョイント部分が開くリスクがあがります
突きつけはカッターを使わないので、ジョイント部のリスクはありません
開いた所へ糊をさし、補修も可能ですが、完全に乾いてしまうと難しいです
張り替えで重ね切りをしたい場合
もちろん、仕事をしていればこのようなケースに遭遇します
私達はこの様に対策します
紙テープ
まず、そこそこ厚いクロスであれば、重ね切りをした後に、両方を3センチ位ずつめくり
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これを上から下まで貼ります
★ アドバイス
コツはボードの方にはる しわが出ないようにする
しっかりボード面に貼ったら この紙テープの部分に薄めに糊を塗布する
理由は、貼って一回めくるとクロスの糊が下紙に吸われてしまいます
結果、この紙テープへの接着力がおちてしまいます
紙テープに関しては、スピードも必要になるので、慣れるまで大変だと思います
下敷きテープ セーフティテープ
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価格:1,485円 |
薄いクロスで、重ね切りの場合は間違いなくこれをお勧めします
紙テープより扱いやすいので、紙テープは除外しても良いかもしれません
ただ、こっちの方がコストあるので、私達は選びながら使っています
このテープの使い方を図で解説してみます
1枚目の左端の裏へはります
こういうイメージです 下敷きテープが刃を下紙に入るのをガードしてくれます
下敷きテープを真っ二つにしてしまえば意味はなくなります
★ ポイント
切っている時、刃先にブチブチと感触はあれば上手く切れている証拠です
もし、テープを剥がした時、完全に下敷きテープが切れていたら、そこの下紙とボードの間に糊をうちましょう
下敷きテープをとってローラーをかけます
突きつけに向いたクロスと向かないクロス
クロスのカタログを見ていると楽しいですよね?
自分の譲れないこだわりもあると思います
しかし、張り替えとなると、新規の石膏ボードに貼るのと違ってきます
これに関しては、好きなクロスをDIYで貼りたいと思ってる方が、多いと思いますが、
突きつけに向かないクロスも存在します
張り替えは、新規の石膏ボードへ貼るより、選べるクロスが限られてきます
★ アドバイス
各メーカーで出しているリフォーム用クロスから選ぶ事を進めします
向かないクロス
薄いクロス
突きつけでの施工の場合、ある程度クロスの厚みが必要になってきます
柄物
これは、重ね切りが前提とります
エコクロスまたは紙クロス
これも原則薄くできているので重ね切りが前提となります
ただ、表面の凹凸が大きいものなら突きつけで貼る事も可能です
あと、糊の調整が必要となってきます
どうしても上記のクロスを貼りたい場合は、この記事での下紙を剥がすを実践してください
向いているクロス
凹凸のあるクロス
縦にも横にもエンボスがある
量産クロス
量産クロスは選べる種類は少ないですが、厚いクロスが殆どです
各メーカーのリフォーム専用クロス
スリット壁紙とは
突きつけでのデメリットでも記載しましたが、
壁紙はこういう構造になっています
耳の部分は使いません
自動糊付け機では、スリッターといって、右の図の点線部分を真っすぐ切り落とす機能があります
これをすることで、突きつけが可能となるのです
★ アドバイス
手動糊付け機でもスリッターを後付けできますが、クロスを真っすぐ引く事はプロでも不可能です
昔の人は、長い定規で切り落としてから、糊付けをし突きつけをしたそうです(DIYなら有)
しかし、一般の方がDIYの為に自動糊付け機を買うのは本末転倒です
45万円位します ヤフオクなら中古もありますが、現実的ではないですよね
そこで登場するのが、スリット壁紙です
耳を落とした状態で販売しています
これだと、耳を真っすぐ落とす作業が省けます
売っている物の殆どが、突きつけ可能だと思います
★ アドバイス
残念ながら、突きつけ可能なスリット壁紙は殆ど無地クロスとなります
まとめ
重ね切り、突きつけでも大事なのは下地処理
どうしても譲れないクロスがある以外は、リフォーム専用壁紙を使う
突きつけでジョイント部が目立たないのは、立てに強いエンボスの柄が入ってるクロス
重ね切りで下紙を切るのはNG
張り替えDIYでの注意点でした